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MUSIC

Toni & Terry – Cross-Country (LP)/Capitol Records – E-ST-11137
(60年代後期に活躍したサンフランシスコのロック・バンド「Joy Of Cooking」のフロント・ウィメン「Toni Brown」と「Terry Garthwaite」からなるデュオの1973年作。「Joy Of Cooking」はもともとロックンロールやR&B、カントリー、ブルースなどをベースにしたクロスオーバーなサウンドを得意としていたバンドで、西海岸を拠点にしつつも南部志向の泥臭いサウンドが特徴だった。本作では二人がナッシュビルへ向かい「Area Code 615」のギタリストだった「Wayne Moss」をプロデューサーに迎え制作したもの。バックには当時の一流どころのセッションメンが名を連ている。
内容はよりサザン・フィーリング溢れるカントリー〜カントリー・ロックが中心。詩情溢れるバラードからロッキン・ナンバー、そしてブルーグラスまで全体に軽快でキャッチーな魅力に溢れている。「Joy Of Cooking」で聞かれるソウルやブルース的な作品をここでは聞くことは出来ないが、作品の随所にエッセンスを感じとる事は出来て豊かな音楽性に裏打ちされた確かな作品集となっている。
もう半世紀も前の作品とはいえ未だ瑞々しさは失われておらず、作品全体から感じ取れる感触も格別のものがある。まさにタイムレスな一枚だ。
Tracklist
1) Done MY Cryin' Time
2) Going Isn't Easier
3) I Want To Be The One
4) Come To Me Now
5) As I Watch The Wind
6) Hey Little Girl
7) Midnight Blues
8) I Don't Want To Live Here
9) I've Made Up My Mind
10) When All Is Said
11) I Don't Want No Body ('Ceptin You)

Peter Rowan, Tex Logan, Greg Douglass – Revelry (LP)/Waterfront WF 012
Bill Monroe & His Bluegrass BoysやSeatrain, Muleskinerなどロック〜ブルーグラスのフィールドで長きに渡り活躍するシンガー&ギタリスト「Peter Rowan」の1983年作品。Tex Logan (fiddle)やGreg Douglass (guitar)との連名となっているが実質はソロ作品のようなもの。ロンドンで短期間に作るあげたものらしく演奏や音作りはロウでラフ。ここではいつものブルーグラスは控えめに、ヒルビリー・バップやロッキン・カントリー、フォーク・ブルースなど取り上げている。考え過ぎずに仕上げたせいか演奏はいつになくストレートで素のままが出た感じ。ロンサム・フィーリングたっぷりのボーカルに絡むトワンギンなギターや繊細だがパワフルなフィドルのバランスも良い。名作ではないが、どこか惹かれる一枚。
Tracklist
1) The Holy Wells Of Ireland
2) Maelstrom
3) Sitting On Top Of The World
4) Rising O' The Bones
5) Lovesick Blues
6) Talking Bluegrass / Black Mountain Juice
7) Mansion On The Hill
8) When I Was A Cowboy
9) No Place Like Home

THE HIGH HAWKS / MOTHER NATURES’S SHOW (LO HI) (2024 CD)
ミネソタ州ミネアポリスをベースに活躍するルーツ・ロック・バンドのセカンド・アルバム。中西部の原風景が目に浮かぶ様な郷愁メロディとトワンギン・ギターやフィドルをフィーチャーしたいなたいサウンドが特徴。
原風景と書いたが、実際このアルバムのコンセプトはミネソタからニューオーリンズまで続くハイウェイ61を下って行く旅日記との事。ディランによって不滅の「ブルース・ハイウェイ」と化した伝説の道にまつわる作品を12曲収録している。
サウンドはグレートフル・デッド・インスパイヤーのアメリカーナ・ロックでカントリーやオールド・ロックンロールにサイケなテイストも加わった牧歌的なもの。飾り気のない「さりげなさ」が良い。